20181009 NO.2
◎夏山登山 南アルプス北岳
今年の登山は、富士山に次ぐ日本第2位の標高(3,193m)を誇る南アルプスの北岳。8月31日(金)から9月1日(土)にかけて3年連続の難山チャレンジとなった。
木曜日夜の四国オレンジフェリーに乗船し、翌朝名神高速、中央道などを走りとおして山梨県南アルプス市芦安駐車場へ12時30分頃到着。そこから登山口までは乗合バスまたはタクシーで移動する。
我々は、丁度のタイミングで到着したタクシーを選択。40分ほどの乗車で登山口(1,520m)まで。
photo-1 乗合タクシー
photo-2 登山口にて
ここから、この日の宿泊予約している白根御池小屋へ2時間余りの行程で標高差700mほどを登るが、思いのほか急坂で、前哨にしてはなかなかのものである。
17時30分頃から夕食タイム。注文した生ビールと持参したワインでじっくりと翌朝への元気を注入し、消灯タイムに合わせて眠りについた。外は土砂降り状態で明日が思いやられるが、気にしたところでどうにもなるわけではない。運がいいことを祈りつつ…。
photo-3 白根御池小屋(2,236m)
photo-4 宿泊室内 混雑時は12名入る
photo-5 夕食
photo-6 朝食
朝、起きると小雨がパラパラといった状況。朝食の後、午前6時過ぎに雨具を着用して出発した。最初は、草すべりと呼ばれる低草木のだらだらとした急斜面を上っていく。(標高差600m)
そこからは岩場の尾根筋を歩くが、吹き飛ばされそうになるほどの強風、凍えそうな寒さに耐えて、標高3,000mの北岳肩の小屋に着くとパッと晴れ間が広がって、伊那市方面まで見渡すことができた。
photo-7 草すべり 小休憩
photo-8 3,000m手前の岩場
photo-9 北岳肩の小屋の物資置き場
photo-10 伊那市方面を望む
北岳肩の小屋で、温かいコーヒー、汁粉などで一息ついてからラストアタック。40分ほど歩いた午前10時過ぎに3,193mの山頂にたどり着いた。この時間帯であれば、たいてい、山頂は登山客であふれているのだが、天候不良が影響したのであろう、我々だけの空間で達成感を味わうことができた。
photo-11 もうすぐ山頂
photo-12 北岳山頂
山頂では再び雨雲に包まれてしまって、ゆっくりとしている余裕もなく、早々の下山開始となった。登ってきたのとは別ルートを選択した下山路は急傾斜の岩場が続いており、場所によっては丸太の階段が整備されているものの足が滑りそうで、どうしてもスローペースになってしまう。
photo-13 下山路の鎖
photo-14 整備された丸太階段
三分の一ほど下ったところから沢沿いの岩場道になった。沢沿いと言ってもけっこう急坂で、岩を避けながら下っていくのは思いのほか足腰に負担がかかる。この頃にはすっかりと青空になり、沢の上流から登山口まで見とおせるうえ、くだっても下っても同じ風景で、時間ばかりが過ぎていく感じである。
結局、くだり始めてから5時間以上たった午後3時半ころに登山口に戻ることができた。下り路の実働時間は上り時間と同じくらいかかってしまって、疲労の蓄積は相当のものであった。
登山には上り下りがあるのが当たり前のことだが、上りは、頂上にむかって筋力勝負的であるのに対して、頂上で達成感をあじわった後の下りは精神修行のようである。下り・帰り道のしんどさが次につながっていくようである。さあ、来年はどこへ行こう!?
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