20181009 NO.1
◎「元号」について
天皇陛下の譲位にともなう改元にあたり、自動車運転免許証の有効期限表記が「元号」から「西暦」に変更されようとしている。現在、外国人の運転免許証保有者が86万人にのぼっており、元号はこれらの外国人にとって分かりにくいことなどがその理由だとの説明である。
これまでは、私も無頓着で、このホームページも西暦表記で運営してきた。今回の改元にあたり、あらためて考える機会を得たので記事にした。
近年我が国は、急速なグローバル化に様々な対応をしてきたが、日本の伝統、文化を考えたとき、その歩みを少し止めなければならない時期に来ていると思える。
現在、世界から称賛されている日本の文化、食、人々の非常時の行動などは、いにしえからの伝統にもとづくものでありグローバル化の波に打ち消されてはならないものである。少子高齢化が進展する中で伝統、文化を失ってしまっては、国の存立さえ危ういものになってしまう。
元号は、日本の国柄を表す象徴であり、来日した外国の人たちにも、元号に触れることによって、日本は伝統にもとづく美しい文化、慣習を持つ国であることを意識してもらわなくてはならない。
そもそも、公文書は元号表記が大原則であり、運転免許証のような身近なものほどこの原則を曲げてはならない。やむを得ず西暦を使う必要がある場合には、原則元号に西暦を併記すれば良いだけである。
戦後失われつつある伝統、文化を取り戻し、美しい、世界に誇れる国づくりを願うばかりである。
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