20201104 NO.3
◎実りの秋
実りの秋といっても、稲刈り等、田んぼの作業はあっという間に終わってしまった感である。私が若かった頃は、11月になってから稲刈りをしていたが、最近では、いなきに掛けた天日干しの稲でさえ10月中に無くなってしまっている。

今年の稲の作況指数は、全国的には平年並みといわれているが、今治地方では極端な不作になっている。コブノメイガ、トビイロウンカといった害虫被害に加えて、猛暑による高温障害で、特に、作付面積が一番多い「ヒノヒカリ」が大打撃を受けた。

私は、コシヒカリ、ミルキークイーン、ヒノヒカリ、にこまる、松山三井の5種類をそれぞれ5反程度ずつ作付けている。大きな害虫被害は受けなかったものの、にこまる1区画を除き、他はすべて前年割れであった。(総量で昨年の約85%)

photo-2   コシヒカリ 良作に見えるが前年比2割減
photo-3   ヒノヒカリ 茎葉は上出来でも前年比3割減

私の耕作田ではないが、トビイロウンカやイノシシの被害で、全滅に近いものもあり、米の流通にも支障をきたしている。

photo-4   トビイロウンカの被害
photo-5   イノシシ被害 穂先に実は付いていない

・山芋、サトイモ
前回記事で植え付けの様子を紹介した山芋とサトイモ。まだ、どちらも収穫していないがしっかりと出来ている。今年は水利が整った畑に作付けたので、特にサトイモは草取りを1回しただけの省力(手抜き)栽培でもこれだけの出来になった。

photo-6   山芋 10月5日撮影
photo-7   サトイモ(赤目)10月5日

・桃
タイトルの「実りの秋」には関係ないが、桃の収穫と、それ以降の作業を紹介する。今年は天候の関係で私の園の着果量は少なく、このため大玉果が多く採れた。特に、元来の大玉品種である「なつっこ」ではその傾向がより強く出て、自分が見てもほれぼれするものであった。

主力品種の「あかつき」では、一箱12〜14個詰めが標準であるのに対して、「なつっこ」は8〜10個詰めが普通。その中でも、今年は8個詰めが最多であり、例年であればあまり見ることのない7個詰めも結構あり、6個詰めも数箱できた。

photo-8   なつっこ初収穫の箱詰め 7月23日
photo-9   今年の最終収穫 8月2日

収穫終了後に、樹幹や下枝にも日が当たるよう枝葉を剪定する。この作業をすることによって、充実した来年の結果枝を確保することができる。

photo-10   剪定前
photo-11 

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