20190401 NO.2
◎新造船「くるしま丸」就航
波止浜港と、来島、小島、馬島を結ぶ離島航路で使われる船が新しくなった。新造船「くるしま丸」は、2月21日に進水し、3月21日に竣工式、4月1日から就航する。

これまでの「第三くるしま」は平成10年の進水以来、20年間にわたりこの航路を支えてきた。この船の客室はデッキより数段下がっていて、乗客の目線が海面に近いのが特徴であった。航行中は、体が海中にあるように感じるほどで思い出深いものがある。

これに対して新造の「くるしま丸」は、バリアフリー対応のため船首デッキから客室、船尾デッキまでフラットにできており、車いすスペースも確保されている。これに加えて、自転車積載場所が設置されたことも大きな特徴。サイクリストが馬島から自転車ごと乗船し、小島、来島の歴史遺産をめぐることも可能になった。

観光面での今治市の売りは「しまなみ海道」であることは言うまでもないが、それに並ぶものが潮の流れであると私は思っている。鳴門の渦潮はすごいものではあるが、来島周辺のように、間近に潮流を観ることができるところは全国的にも珍しい。「くるしま丸」の就航によって、サイクリングと歴史、潮流をコラボするような、新たなツアーメニューが育つことを期待するものである。

photo-2   くるしま丸進水(尾道市の造船所)
photo-3   進水直後

photo-4   波止浜港の「くるしま丸」と「第三くるしま」
photo-5   竣工式後の内覧会


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