20140521 NO.2
◎由布岳登山
5月4日、九州湯布院のランドマーク的存在の由布岳(1,583m)に登った。
毎年この時期には、近場で日帰りトレッキング程度を行っているが、今年はどうしても由布岳にというメンバーの希望にこたえる形でミニ遠征となった。と言っても、3日22時頃に出発し、2:50八幡浜発のオレンジフェリーで臼杵へわたり、9時に登山開始、6時間後の15時に下山、22:20発の同フェリーを利用し、午前2時頃に帰り着くというハードなものであった。

由布岳は、南側から見ると完全な円錐形をしており、豊後富士とも呼ばれている。日本百名山には入っていないが、その容貌、そこからの眺望、登山負荷、どれをとっても一級品であり、選者・深田久弥が百名山に入れなかったことを後悔した山といわれている。

photo-3  南登山口から望む豊後富士
photo-4  中腹までの登山道

午前9時前に登山口駐車場(500円)に到着したが、すでに満杯状態。すぐに身支度し登り始めた。山頂まで見通せるのに、登山者の姿がほとんど見えなく不思議に思っていたが、中腹までの樹林帯に隠れていたことが後でわかった。樹林帯を抜けると一気に視界が開けて、湯布院の町並み、九重山、阿蘇山、祖母山など素晴らしいパノラマが広がった。

photo-5  樹林帯を抜けた
photo-6  徐々に険しくなってくる

由布岳山頂部は残り100m程度のところから東西2峰に分かれている。どちらもほとんど同じ高さであるが、少しだけ西の方がということで、西峰からチャレンジ開始。途中二か所鎖場があり、特に上部の方は、鎖を伝って横に這うようになっていて、登山者が多いこの日は、上り下りの交互通行で非常に混雑していた。

登り始めから約2時間半、11時30分頃に西峰山頂着。さて、これからどうしようかと思案をしていたところ、近くにいたおばちゃんグループからお鉢廻りのコース情報を入手し、チャレンジ。後で聞いたところによると、このお鉢廻りコースは上級者向けであり、実際、我々のガイドブックに載っていなかったし、四股を目いっぱい使わないと突破できないほどのものであった。

photo-7  西峰に向かう 後方は東峰
photo-8  横に這う鎖場

photo-9  西峰山頂
photo-10  お鉢廻りコース 中央の稜線を下ってまた上る

約1時間のお鉢廻りを経て東峰山頂着。恒例になっているカップ麺とおにぎりの昼食を楽しんでいると、眼下の湯布院市街地は大渋滞。別府方面に向うやまなみハイウェイも、城島高原付近で数珠つなぎになってほとんど動いていない。山頂からの素晴らしい眺望によって確実な交通情報を得ることができたので、下山後のルート変更、選定をし、結果として、ゴールデンウイーク中日にもかかわらず渋滞とは無縁であった。

この山は、どういうわけか下りにも時間がかかり、2時間以上費やして登山口駐車場にたどり着くことができた。久しぶりに「歩いた感」がしたし、帰宅後1週間ほど筋肉痛に見舞われてしまった。様々な充実感を得ることができて、とても素晴らしい山であった。

下山後、大河ブームで賑わっている黒田官兵衛築城の中津城を観、別府温泉にゆっくり浸かって帰路についた。

photo-11  東峰山頂
photo-12  勇気を出して頂上岩によじ登る

photo-13  東峰から下り 湯布院市街地が真下に見える
photo-14  中津城

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