2007年10月2日 NO.1
◎土地区画整理事業
今治新都市開発整備事業は、土地区画整理の手法を用いて行われている。
一般的な土地区画整理事業は、その事業区域内の全ての土地から一定割合を出し合って(このことを減歩という)、道路・公園などを造るとともに、土地の区画形状・位置を利用しやすいように変える(このことを換地という)もので、減歩によってそれぞれの土地の面積は減ることになるが、資産価値を高くすることができるものとなっている。(代表的な事例として、今治駅西地区の土地区画整理事業が挙げられる。)
今治新都市開発は特殊な土地区画整理事業であり、区域内の全ての土地を、今治市と都市再生機構が先行買収している。それぞれの持分は資産価値ベースで1/2ずつ。出来上がった造成地は、今治市のものと都市再生機構のもの(両者は同額)、それから、どちらにも属さない「保留地」に区分される。保留地は、直接売却されて、土地区画整理事業の財源になる。
ただ、先行買収しているといっても、実際のところは今治市土地開発公社が金融機関からの借入金で行っているので、今治市に換地された土地であっても、それを使ったり、売却したりする場合には、今治市があらためて買い取る必要があることを留意しておかなければならない。
今治新都市開発整備事業は、都市再生機構、愛媛県、今治市が協力して事業を推進しているが、土地区画整理事業に限って言えば、事業主体は都市再生機構であり、保留地の処分は機構が行う。
換地計画は、現在のところ次図のようになっている。
図1
図2
図3 第1地区、第2地区の全体位置図
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