2007年2月16日 NO.1
◎宇都宮市中心市街地活性化に向けた取組
宇都宮市は、栃木県の県庁所在地であり、人口45万人を擁する北関東の中核都市である。昭和30年代以降人口が急増し、市街地が拡大していった結果、その中心部は、車による交通渋滞、居住者の空洞化・高齢化、産業の空洞化(小売業販売額の減少)などの問題が進行し、その対策が急務となった。
このため、平成10年度に宇都宮中心市街地活性化基本計画を策定し、官民挙げて活性化に取り組んでいる。平成10〜17年度の投資額は171億円であり、そのうち市費は60億円とのことであった。
具体的な取組内容については、新交通システム整備や区画整理、再開発ビルの建設など、大規模で一般的なものであったので省略したいと思うが、直接現地を視察したもの、その他特に目に留まったものを報告する。
・中心市街地拠点広場整備事業
宇都宮市随一のアーケード街「オリオン通り」の中心部にあったデパート跡地(約2000u)を市が買い取り、国のまちづくり交付金事業を活用して屋根付きのステージ広場を平成17・18年度で整備した。(事業費11億円)
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この施設は、常時活用されるわけではないが、通りのイメージが明るくなり、イベント開催などの幅が広がり、活性化に大きく貢献している。
・屋台横丁
昔懐かしい風情で作られた約20店舗の横丁。平成16年度に設置された。市当局から直接説明・案内を受けたわけではなく、中心市街地の状況を見るために散策していたら偶然出くわした。厨房を含めて3坪程度であるが、どの店も賑わっている様子であった。
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北海道帯広の「北の屋台」がモデルになったのであろうが、今治にもこんなところがあればいいと思う。
・若年夫婦世帯家賃補助事業
中心市街地区域にある民間賃貸住宅へ40歳未満の夫婦が転居・転入した場合、家賃の実質負担額の1/2を補助する。(上限は月額3万円) 補助の期間は5年で、義務教育年齢以下の子供がいる場合は3年延長される。現在補助を受けているのは108世帯。
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