2006年7月15日 NO.5
 昨日のうちに列車を利用して旭川へ。特急列車というのに、ゴトゴトとゆっくり走って、4時間もかかった。

◎稚内市子育て支援事業
 稚内市では、市長の肝いりで少子化対策に積極的に取り組んでいる。これが成功するかどうかはわからないが、取り組み状況には感激した。

 まず、教育部内に「こども課」を設置し、子供に関することは全てこの課で対応する。縦割りを逆にしたような制度で、この課の仕事に関する議会答弁を、項目に応じて教育部長と市民部長の二人がそれぞれするそうだ。
 次に、他に先駆けて幼保一元化の特区認可を受け、3歳未満児も幼稚園での受け入れを始めている。この他、たくさんのメニューの中から代表的なものだけ記載するが、子育て援助を受けたい人と、行いたい人を橋渡しする「ファミリーサポートセンター事業」、保育所施設を利用した「放課後児童健全育成事業」、保育所の通常保育時間が午前7時から午後6時(延長保育は午後7時まで)、そして極めつけは「わいわい子育て支援事業」。
 保育料算定は保育所に入所している児童数で決まるが、ここでは小学生以上で18歳未満の子供もカウントし、その差額を市が助成する。また、2人以上保育所に入所している児童の保育料や、私立幼稚園の入園料を半額助成するもので、人によっては、年間30万円以上助成を受けることになる。思い切った策であるが、出生祝い一時金を出すより効果的だと思える。

 「こども課」の職員は、昼休みにも、食事を後にして子育て相談などに応じているそうだが、忙しさをやりがいに感じているようなその姿勢に感心した。

photo-1 日本の線路の最北端
photo-2 JR特急「サロベツ」

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