20180418 NO.1
◎今治市クリーンセンター「バリクリーン」
今治市の新しいごみ処理施設「バリクリーン」が完成し、4月1日から本稼働した。最先端の処理技術が用いられて、これまで不燃ごみとして別収集されていたプラスチック類やゴム製品なども可燃ごみとして一括収集されるようになったので、とても便利になった感がしている。道路沿いをボランティア清掃したごみでも、瓶・缶以外をそのまま一般ごみで出せるので、ずいぶんと楽になった。
photo-1 バリクリーン正面玄関
photo-2 排熱活用の発電設備 3,800Kw
この新クリーンセンターは、紆余曲折を経てこの日を迎えたもので、少し振り返ってみたい。
旧クリーンセンターの使用期限は平成25年3月末までであり、それを見据えて検討の結果、大西町宮脇地区が最適地として選出されたのが12年ほど前のこと。その後、宮脇地区で大規模な反対運動がおこり使用期限に間に合わなくなったことから、旧センターの地元・町谷地区にお願いして使用期限を5年間延長し、平成30年3月末までとする合意がなされたのである。
この合意に際しては、反対運動で宮脇地区での建設が出来なくなっても、旧センターのある町谷地区に新センターを作らないとの条件が付いたのは当然のことであったが、宮脇地区との交渉はいっこうに進展せず、結局のところ、旧クリーンセンターの隣接地しか適地がなくなってしまった。
第三者的な立場で見ても非常に無理なお願いであったにもかかわらず、町谷地区やその周辺地域の皆様が理解し、受け入れてくださったことで、旧センターの使用期限に合わせたようなかたちで新クリーンセンター「バリクリーン」が稼働する運びとなったのである。理解し、受け入れてくださった皆様に心から感謝するとともに敬意を表したい。
photo-3 東側からのバリクリーン全景
photo-4 並立する新旧クリーンセンター
photo-5 法令基準より厳しい基準で管理している
photo-6 研修、啓蒙用のモニター等
この新しいクリーンセンターの大きな特徴は、地域の防災拠点機能を備えていること。平時は体育館、災害時には住民の避難所になる大研修室があり、停電しても施設の発電機で電気供給ができるうえ、断水時に水供給を行う地下水の揚水設備も設置されている。利用する機会がないことを願うものではあるが、地域住民の安心を支えるものになっている。
photo-7 大研修室
photo-8 避難所男性浴室 同サイズの女性浴室もある
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