20170128 NO.1
◎世代がつながっていくまちづくり
今治市の人口減少スピードが加速している。その対策は急務であるが、18歳になるまで大切に育てた子供たちを送り出し続けている現状では、人口に視点を置いた施策の効果はほとんど期待できない。

日本創成会議から消滅可能性都市のレッテルを張られてしまった今治市では、人口という数字にこだわるより、いかにして地域社会を継続していくか考えなければならない。社会継続のための第一歩は、継続していける家庭づくりである。

私の政治目標は、進学などで都会に出た子供たちが生まれ育った故郷に帰って社会人生活を送り、親や祖父母と一緒に暮らすそんなまちづくり。この目標については政治家になる以前より思い続けていたことで、極端な少子高齢社会では、多世代同居をすすめなければ社会保障制度が破綻しかねない。

子供たちが帰ってくるために最も重要なことは職であり、しかも、高学歴に見合うものが求められる。一気に解決できる術はあろうはずもないが、「帰って来い」と言わなければ帰ってこない。諦めたらそれで終わりになってしまう。卒業後すぐにでなくてもいいから、仕事を連れて帰るくらいの気概を持った若者を育てたい。

社会継続のためのもう一つの柱は、地域の景観・環境の保全である。山林に隣接する樹園地などは、荒廃しても本来の自然に帰るので、さほど気に留めなくてよいかもしれないが、田園風景はどうしても残しておきたい。そんな想いを持っている。

専業農家の母子家庭で育ち、子供のころから農作業に勤しんできたこともあって、重労働の手間のかかる作業であってもあまり苦にならない。近年では、高齢化などで耕作ができなくなった方の水田を預かり、議員活動の合間での農耕作を実践している。

そうは言っても、耕作放棄されようとしている農地は増え続けており、一人の力の限界もあるので、現在、集落の営農を元気な高齢者に担ってもらえるような組織・体制づくりに取り組んでいるところでもある。

いずれの場合においても、キーポイントは「世代のつながり」である。家庭においても、地域社会においても世代がつながっていくようなまちづくりを目指して全力をつくしていく。


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