20150713 NO.3
◎大洲市
1月に愛媛県市議会観光振興議員連盟研修会で、5月に愛媛県市農業委員会長会で大洲市を訪問し、様々な施設等を見学する機会に恵まれた。
木造で復元された大洲城天守閣では、使用された木材の立派さに感心させられるとともに、火縄銃鉄砲隊の迫力ある発射を初体験することができた。臥龍山荘では、ボランティアガイドから山荘の隠された建築意向などを丁寧に説明されて、醸し出す奥深い雰囲気以上の魅力を感じるとともに、もう一度ゆっくりと訪れたいと思わされた。国登録有形文化財の長浜大橋では、開閉する様子を見せていただくことができた。
photo-5 大洲城天守閣
photo-6 天守閣の棟木
photo-7 臥龍山荘 不老庵
photo-8 開閉作動中の長浜大橋
・少彦名(すくなひこな)神社、参籠殿
大国主命(おおくにぬしのみこと)とともに日本の国造りを行った神様、少彦名命(すくなひこなのみこと)をお祀りした少彦名神社が大洲市にある。大国主命を祀る出雲大社のことを考えると、この神社はもっと荘厳であるはずであろうが、曰くがあって、肱川に面した梁瀬山の斜面にひっそりと鎮座している。
少彦名命は湯の神様でもあり、道後温泉の開祖とされていて、道後温泉の湯釜には、大国主命とともにその像が彫り込まれている。こういったことは、この神社に参拝して初めて知ったことである。
藩政時代に封印されていた(このへんのところに曰くがあるらしい)神陵の地に、昭和になって社殿が建設され、続いて参籠殿も建設された。参籠殿は、清水寺で有名な、建物を空中に張り出す懸(かけ)造りとなっている。懸造りと言っても、ここのものは、建物の一辺だけを地につけてあとはすべて空中に張り出す形で、非常に珍しい建造物である。
終戦とともにこの神社は忘れ去られ、荒れ果ててしまっていたが、格式が高く由緒ある神社であることに気付いた人々によって修復が始まり、様々な紆余曲折、困難を乗り越えて平成27年3月に参籠殿の修復が落成した。
詳しいことをすべて書くことはできないけれど、修復時の紆余曲折がとてもドラマチックであり、そういったことを含めて一見以上の価値を持っている。ぜひ、訪れていただきたい。
photo-9 少彦名神社参籠殿
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