20141225 NO.4
◎保護司会韓国訪問
今治市保護司会第1分区の研修の一環で韓国を訪問し、同国の更生保護施策の現状を視察するとともに、ソウルの南50qの水原(スウォン)市保護観察所で意見交換を行った。(10月14〜17日)
韓国の更生保護制度は、日本の制度を参考にして作られたもので、歴史的には浅いもののITの活用など非常に進んだ面を持っている。日本のようにプライバシー保護を細かく言うのではなく、特に、性犯罪者については顔写真を公表するとともに、衛星位置情報システムを使って監視する足環装着を義務付けていることには驚かされた。
photo-7 水原保護観察所 歓迎の電光掲示
photo-8 会議室の看板
今回の旅行費用(思いのほか高額)は自己負担であり、観光地巡りもいろいろとさせていただいた。板門店近くの展望所、北朝鮮が掘った侵攻用の地下トンネル、ナンタ公演、ソウルタワーなど。正直言って、もう一度行きたいと思えるようなところは無いというのが印象であり、特に、戦争記念館と西大門刑務所博物館では、意味のない反日プロパガンダに心が痛んでしまった。犯罪者を非人道的にあつかい、ぎゅうぎゅう詰めにするだけの監獄しかなかったところへ近代的な刑務所を建設し、正式裁判制度で裁いた日本の良統治の証を真逆の象徴として利用している。悲しい限りである。
ソウルとは違って、水原市は、観光客がほとんど訪れない。昼食のため立ち寄ったうどんすき店では、日本人が来るのは初めてだと言って大サービスしてもらった。店の人も居合わせた客も、誰もが友好的であり、政治家や権力者が変わりさえすれば成熟した民主国家同士の良好な関係を築くことは十分可能であると感じることができた。
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